9月14日は首都東京の福生市などにまたがる米軍横田基地内をちらっと見せてくれるという「友好祭」だとか。初めて、行ってみた。下車したJR牛浜駅はごった返していた。入り口で身分証の提示を求められ、運転免許証を見せ、形ばかりの手荷物検査を受け、米軍横田基地内に入った。
最初に出くわしたのは、C-130J 軍用輸送機。スーパーハーキュリーズと言われる。バカでかい。長さは30メートル、幅は40メートルもあるという。
基地内はどこのお祭りでもそうであるように、出店が並んでいた。
「友好祭」の目玉は午後4時からの、CV22オスプレイのデモンストレーション飛行だった。事前のアナウンスに、人が押し寄せた。オスプレイも大きい。オスプレイが基地内の滑走路を飛び立ち、旋回飛行をすると、「かっこいい」などの声があがった。「友好祭」は、日本人を米軍に慣れさせる手段としてあるようだ。日本国内に、首都東京になぜ米軍基地があるのか、考えてほしいと思った。そもそもオスプレイは事故率が高く、欠陥機という評価が定着しているのだ。そのオスプレイが、機関銃で住民を標的にしていると、横田基地周辺住民の怒りをよんでいる。
米軍横田基地の周辺では「横田基地を撤去せよ」などの横断幕を掲げた市民団体による抗議活動が展開された。
事前に市民団体による横田基地の簡単な説明会が開かれた。「横田基地の撤去を求める西多摩の会」の高橋美枝子代表はこう話した。オスプレイに「私たちが標的にされている。(オスプレイは)私たちに機関銃を向けて飛んでいる」
オスプレイは昨秋、横田基地に5機配備された。以来、機体後部デッキに装備された機関銃を下に、人間に向けた飛行が頻発し、住民を不安に陥れている。それなのに、さらにオスプレイを増やし、10機体制にするという。「横田ラプコン」といわれ、東京の空を支配しているのも米国・米軍だ。
米軍基地・オスプレイが人間の命や尊厳を脅かしている点で、沖縄も東京も変わらない。米軍基地は日米安保条約に基づいて設置されているのだ。