沖縄のいま

星英雄:民衆の闘いこそが政治・社会を動かす 「府中の会」総会で

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東京・府中市の「沖縄県民と連帯する府中の会」の総会で5月18日、沖縄の現状とその根本にある日米安保体制について話をさせてもらった。終了後の懇親会にも加えてもらった。いま沖縄は、安倍政権による土砂投入・埋め立て強行で重大局面にある。ゲート前座り込みの人たちからは、「沖縄だけでは限界がある、『本土』の世論に働きかけて変えてほしい」という切羽詰まった訴えが届く。日本復帰47年の5月15日、カヌーで新基地建設阻止行動を続ける芥川賞作家目取真俊は、「日本は帰るべき『祖国』ではなかった」とブログに書いた。これらの声にどうこたえるか──。

〈撮影・鈴木功「府中の会」会長〉

鈴木功会長のあいさつによれば、「府中の会」は1995年の米兵による少女暴行事件を機に翌96年、「基地のない平和な沖縄を」めざして結成された。会員は100人を超える、歴史ある、持続する志の「府中の会」だ。この日の総会では、フィリピンの例をあげ、「日本国民が本気になれば基地をなくせる」など熱のこもった意見が交わされた。

総会前の雑談で、桃井勝事務局長は「保守の強い府中だが、市民や市議会に働きかけたい」と、辺野古新基地建設反対の署名・宣伝行動に意欲をみせた。23日からは「府中の会」恒例の沖縄ツアーが、ゲート前に行く。

〈撮影・鈴木功「府中の会」会長〉

9月8日(日)にはこれも恒例、22回目の「沖縄を味わう会」を企画している。沖縄料理とオリオンビールを楽しみ、交流する場だ。多くの皆さんの参加を呼び掛けている。

私の話のレジュメを掲載します。読者のご参考になれば幸いです。

レジュメ
「沖縄民衆と辺野古新基地建設反対闘争 民衆の闘いこそが政治・社会を動かす」

「沖縄県民と連帯する府中の会」で2019年5月18日 星 英雄

Ⅰ 新基地建設反対闘争(辺野古闘争)の現在

1、沖縄・辺野古闘争をどんな視点でとらえるか
◇翁長知事も玉城知事も、民衆の闘い(辺野古闘争)の産物、その逆ではない。

2、国家権力と闘うことの困難さ、それと闘い続けた歴史
◇「ヘリポート移設絶対許すな」の横断幕を張った男
◇嘉陽のおじぃから聞いた話

3、オール沖縄
◇3つのアクター~市民(民衆)、県議・政党、知事・県政
◇現場の不満

4、県民投票をどう評価するか──現場闘争の視点で
◇陰の主導者
◇現場の判断
◇県民投票は新基地建設を阻止できるのか 激しい論争があった沖縄

5、辺野古闘争の焦点、土砂投入・埋め立て問題の政治的意味
◇土砂投入させても最終的に勝てばよい、論の誤り
◇翁長前知事撤回決断の背景
◇あきらめ感

6、翁長県政と玉城県政 県庁を掌握できているのか
◇翁長県庁の9割は面従腹背との説も
◇漁協の設立を認めなかった県水産課
◇埋立てに本部港を使用する防衛局と県土木建築部港湾課

Ⅱ「辺野古を止めれば日本が変わる」──辺野古新基地建設と日米安保体制

1、沖縄差別の根源
平良修牧師「沖縄差別の根である日米安保を破棄することができるかどうか、その覚悟が日本の国民にあるかどうか」   (富坂キリスト教センター紀要4)
新崎盛暉「差別感情も利用しながら、政策的に積み重ねられ押し付けられてきた『構造的沖縄差別としての日米安保』」  (『新崎盛暉が説く構造的沖縄差別』高文研)

2、出口のない県外移設論などの諸潮流

3、沖縄に犠牲を強いる戦後日本の構造
◇安保翼賛体制あるいは新しい「国体」
◇マッカーサー・天皇・「サ体制」

4、日米安保の「最も弱い環」辺野古新基地建設

5、安保のいま
◇見捨てられる不安
◇トリップ・ワイヤー論

6、沖縄も日本も、主権者としての闘い
◇辺野古闘争は日本変革の端緒
◇主権者として、日本国民の1人として

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