「東京で、国会前で、こんなマネするんですか、できるんですか」
おそらくは、安倍政権といえども、国会前の抗議行動にこんな対応ができるはずもない。沖縄なら、辺野古なら、なにをやってもかまわないというのか。米軍キャンプ・シュワブのゲート前には怒りが渦巻く。
沖縄防衛局が米軍キャンプ・シュワブの工事用ゲート前に柵を設置した。今月14日の夜中に、こっそりと作業した。自分たちに正当性がないからこその、闇夜に紛れての作業である。
安倍政権・沖縄防衛局のねらいは米軍辺野古新基地建設に反対する非暴力の座り込みを封じ込めることにある。新基地反対の抗議・石材搬入阻止の市民らが座り込む場所に、座り込むスペースをなくするように、赤白の交通規制材を置き、高さ約4メートルの柵も設置された。その長さは40メートルにもなる。その前を機動隊員が往来する。
県民の8割が反対する辺野古新基地建設は、文字通り、県民の総意にほかならない。これに対し、安倍政権は新基地建設に向けた土砂投入は8月17日と県に通告してきた。辺野古・沖縄の新基地建設反対の意志は萎えず、近々翁長知事も前知事の埋め立て承認の撤回に踏み切る。11月には県知事選挙が控えている。まさにそのタイミングでの座り込みに対する妨害行為なのだ。
憲法21条は「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」としている。国会前のデモも、辺野古の座り込みも、憲法が保障する「一切の表現の自由」にほかならない。
国際人権規約21条も「平和的な集会の権利は、認めらる」としている。安倍政権・沖縄防衛局の反憲法的行為は本来、認められない。
辺野古・沖縄には抵抗権がある。安倍政権の憲法無視の暴政に従っていては、物言えぬ奴隷になるしかない。人間としての尊厳を保とうとすれば闘わざるを得ない。市民の座り込み・抗議行動が止むことはない。